『妖の掟』妖シリーズ2作目!前作を見てなくても楽しめる、伝奇小説!

本の紹介

こんにちは!忙しくてなかなか読書ができていない、読書ロスアレルギー発症中のケンタです。カフェでゆっくり読書したいなと思う今日このごろ。

今回は、『妖の掟』妖シリーズ第2作目をご紹介しようと思おます!シリーズ2作目ですが、前作の『妖の華』を見ていなくても楽しめますが、妖の華→掟→華の順に読んでも、伏線の回収ができてより楽しめます。

 

内容紹介(裏表紙より)

時代を越えて生きる一族、闇神の紅鈴と欣治。ある夜、暴行されていた情報屋の圭一を助けたことから親しくなる。圭一の仕事を手伝ううち、大和会系組長3人殺しに関わることに。一方で、紅鈴たちに忍び寄る影もあり、、、闇夜にヤクザと警察とこの世ならぬものが入り乱れる。誉田ワールド全開、傑作ノワール。

 

主な登場人物

紅鈴(べにすず)

美しさと妖艶さから、多くの男を魅了する。姿そのものは人間だが、闇神という日本古来の吸血鬼で400年以上生き続けている。

欣治(きんじ)

紅鈴と同じく闇神の1人。200年前に紅鈴から血分けをされ闇神となった。紅鈴の相棒でもあり、恋人でもあり、心の拠り所のような存在。

辰巳 圭一

ヤクザ相手に情報屋をやっている。1000万円の借金があり、借金返済と妹の生活を楽にするために、大和会系組長3人殺しの仕事を引き受ける。

闇神(やがみ)

闇神の掟を破った紅鈴と、相棒の欣治を始末するために現れた者たち。闇神のルーツ、紅鈴が闇神になった経緯を知る者たち。

 

こんな人に読んで欲しい

闇社会や暴力などのノワール系が好きな方。

エロ、グロい内容の小説が好きな人。

シリーズ系の小説が好きな方。

注目ポイント

心理の描写

闇神、ヤクザ、警察などそれぞれの登場人物の目線から、心理描写がちゃんとされているので、いくつものストーリーを見る事ができ、読み応えがある。

闇神の生き残りの存在

紅鈴以外の闇神により、紅鈴の過去とルーツが明らかになる。また、闇神同志の争いにより、紅鈴のが失ったものと、得たものとは一体何か。

対照的な見方ができる

吸血鬼にとっての陽と陰。圭一が抱える光と闇。掟を守る事への善と悪。さまざまな出来事に対照的な視点から読み取ることができる。

 

感想

前作の『妖の華』と同様に、面白く読み応えのある1冊でした。『妖の華』では曖昧な説明で終わっていた事が、本作を通じて明らかになり、伏線の回収がされていたので、『妖の華→妖の掟→妖の華』の順に読み返すと、それもまた面白いんじゃないかと思います。

すでに、妖シリーズの最新作『妖の絆』が発売されており、私はまだ読めてないのですが内容が気になります。

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