『キノの旅』連続短編のファンタジー小説!予想できない展開続きの物語

本の紹介

こんにちは!バイクは乗らないけど、バイクと会話しながら旅する事に憧れるケンタです!

今回はキノの旅を紹介します!すでに多くの方が紹介されているし、コアなファンも多い事で有名ですよね!私も昔から好きな小説です。

初めて読んだ小説がキノの旅で、それ以降、私が読書を好きななるきっかけになった小説でもあります!

 

内容説明(公式HPより)

『キノはどうして旅を続けるの?』

『僕はね、たまに自分がどうしようもない、愚かな矮小な奴ではないか?ものすごい汚い人間ではないか?なぜかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ。。。でもそんな時は必ず、それ以上のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても愛おしく思えるんだよ。。。僕は、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする』

人間のキノと二輪車のエルメスの旅の話。

 

主な登場人物

キノ

目の大きな、整った精悍な顔つきの旅人。エルメスと共に旅をしていて、基本的に1つの国に3日間滞在する事をルールにしている。

エルメスと

モトラド。(二輪車。空を飛ばないものだけを指す。)言葉を話せ、知識も豊富だが、自分で動くことはできない。

 

こんな人に読んで欲しい

ファンタジー小説が好きな方。

短編小説なので、空いた時間に少しずつ読みたいなと思っている人

人それぞれにある、価値観や文化の違いを見てみたい方。

 

おすすめの国

人を殺す事ができる国

旅の途中、キノとエルメスは若い男と出会う。すぐ先にある国に移住するつもりだと言う若い男の話だと、そこで法律で殺人が禁止されおらず、凶悪な犯罪者も逃げ込んでいるらしい。しかし、その国に立ち寄ったキノとエルメスが目にしたのは、穏やかに暮らす人々と平和な街並みだった。

この話で印象に強いのは、『人殺しが禁止されていないと=人殺しが許されている訳ではない』と言った住人の言葉です。これを意味することは、本作を見ていただければわかると思います。

  

優しい国

山に囲まれた小さな国がある。美しい自然に恵まれた国だが、旅人の評判は非常な悪い。あまりのひどさに、逆に興味を持ったキノは、エルメスと共に国を訪れる。ところが住人は、キノとエルメスを見るや大喜び。さらに、さくらという名の少女が立候補し、キノたちをホテルまで案内してくれる。それからも国の住人から至れり尽くせりのおもてなしを受けるキノ。

この話で印象に強いのは、最後の最後にさくらからもらった手紙に書いてあった言葉『私たちのことを忘れないで』これには、すごく深い意味が込められています。是非とも本作をご覧ください。

 

大人の国

大人になる前の『最後の1週間』を過ごす少女は、旅人のキノと出会う。キノは少女の知らない城壁の外の世界を旅をし、自由気ままに生きているらしい。12歳になったら大人になり、両親の職業を継ぐものと教えられてきた少女。ほんの少しだけ疑問を感じた少女は、それを両親に打ち明けると、両親は血相を変え少女を罵倒する。しまいには、失敗作といいナイフを突きつける。

この話で印象に強いのは『洗脳の恐ろしさ』です。大人になれば親の仕事を継がないといけない。言うことを聞かない子供は失敗作=殺して良い。

また、本作はキノの旅にとっても大きな意味合いがある話です。その意味は、ご覧になって確かめてください。

 

感想

冒頭でお伝えした通り、初めて読んだ小説で、私を読書の世界に導いてくれた本でもあります。小学生5年生の頃に読んだのですが、その年齢からでも理解できる読みやすさで、言葉の奥深さや、日常の当たり前が、本来は当たり前じゃないこと。人によって見え方や価値観は違ってくることなど沢山のことを教えてくれる小説です。また連続短編小説なので、空き時間に読む程度でも、楽しめるので子供から大人まで一度は読んでいただきたい小説になっています。

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